チームの“気”をつくる人、壊す人
現場の空気には「温度」がある。
それを上げる人もいれば、下げる人もいる。
今日はそんな“見えないエネルギー”の話をしてみよう。
🩸 エナジーバンパイアとは
現場にも時々いる。
言葉では文句を言わずとも、周りの気を重くする人。
特徴はこんな感じだ。
- 常に「でも」「どうせ」から話し始める
- ミスを人のせいにする
- 指摘するとふてくされる
- チームが頑張っても無関心
- 雰囲気を冷やす一言を平気で言う
こういう人は、実は悪気があるわけじゃない。
心のどこかが欠乏しているだけ。
承認されたい、わかってほしい――
でもそれを言えないから、周りのエネルギーを吸ってしまう。
結果として、周囲は疲弊し、現場全体のリズムが狂っていく。
だからリーダーは気づく必要がある。
「問題児」ではなく、「エネルギーが枯れた人」として見てあげること。
☀️ サンチャージャーとは
一方で、どんな現場にも“太陽”のような存在がいる。
彼らはいつもエネルギーをチャージする側だ。
- 朝の挨拶が明るい
- ミスを責めず、次を考える
- 誰かが疲れてたら声をかける
- 自分の仕事だけでなく、現場全体を見ている
- 仕事を“好き”でいる努力をしている
サンチャージャーは、特別なスキルがあるわけじゃない。
違いはただ一つ、**「自分が現場にどんな空気を運んでいるか」**を意識していることだ。
彼らが現場に来ると、不思議とみんなが軽くなる。
それは言葉や態度の裏に「信頼」と「前向きさ」があるから。
まるで太陽の光が、影まで温めるように。
🔄 バンパイアをフェニックスに変える
面白いのは、人は誰でも両方の要素を持っているということ。
昨日まではバンパイアでも、
今日、誰かの励ましや気づきでフェニックスのように再生できる。
リーダーがすべきは、
「悪い奴を叩く」ことではなく、
「エネルギーを取り戻させる」こと。
たとえば――
- 愚痴より“相談”として聞く
- 否定せずにまず共感
- できたことを褒める
- 「ありがとう」を日常語にする
これだけで、人は少しずつ光を取り戻す。
つまり、バンパイアを責めるより、チャージできる現場をつくることが大事なんだ。
🕊️ チームを動かすのは「気」
現場では、技術や資格よりも、
最後に人を動かすのは“気”――エネルギーだ。
同じ段取りでも、明るく言えば人は動き、
不機嫌に言えば空気が止まる。
サンチャージャーはその法則を知っている。
だから、どんな状況でも「現場の太陽」でいようとする。
それが結果的に安全・品質・生産性すべてを底上げするんだ。
🌞 まとめ
- バンパイア:周囲のエネルギーを吸う人(心が欠乏している)
- サンチャージャー:周囲に光を与える人(心が満たされている)
- フェニックス:一度落ちても、再び燃え上がる人
現場の空気を変えるのは、特別な資格でも肩書でもない。
あなたの一言、あなたの笑顔、あなたの在り方だ。



